本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。FX取引にはリスクが伴い、投資元本を失う可能性があります。投資判断はご自身の責任において行ってください。
ポンド/円(GBP/JPY)を5分足で取引するデイトレード型EA「London Fix Strategy」を、Fマガがシストレ.COMのフォワード(9月29日時点・23年11月からの326取引)で再検証しました。PF1.21(初回1.01)・勝率49.08%(初回53.8%)・収益+15,161円(初回+283円)と、初回より大きな黒字です。ただし決済損益の累計で測った最大の下げは8,237円で、収益の約54%に当たります。
初回レビュー(5月26日更新)は、4つある管理番号(magic)のうち1本だけを数えていました。今回は4本すべてを数え直し、初回の値と並べて見直します。
30秒でわかる London Fix Strategy
- 総合評価 ★2.8/5.0(初回の2.0から上昇)。PFは改善したが、26年は-4,265円
- PF1.21(初回1.01) / 勝率49.08%(初回53.8%) / 326取引(初回80)
- 収益+15,161円(初回+283円)。決済損益の最大の下げは8,237円(25年1月〜3月)
- 収益の約8割は売り2本(+12,056円)。買い2本は+3,105円
- 直近90日の損益は0円(取引0回)
London Fix Strategyの基本情報
GBP/JPYの5分足で、ロンドン市場の活発な時間帯に絞って取引する時間特化型です。有料版は19,800円で、無料版もあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| EA名 | London Fix Strategy |
| 開発元 | SEVEN SYSTEM TRADE |
| プラットフォーム | MT4 |
| 通貨ペア | GBP/JPY(ポンド/円) |
| 時間足 | 5分足(M5) |
| 最大ポジション数 | 2(履歴で同時に持った最大も2)・両建てなし |
| 価格 | MT4有料版 ¥19,800/無料版もある(利用条件は商品ページで確認) |
| 計測 | シストレ.COMのフォワード(23年11月から・9月29日時点) |
| Fマガ総合評価 | ★2.8/5.0(初回は2.0) |
初回は4本のうち1本(magic 1)だけを数えたため、PF1.01・+283円と控えめな値でした。今回は4本すべてです。
ロジックと売買戦略
商品ページの説明と、公開された326取引の履歴から動きを整理します。
ロンドン時間の「一撃」を狙う設計
商品ページの説明では、値動きが活発なロンドン時間の開始からロンドンフィックスの時間帯にトレードし、一撃を狙うEAです。テクニカルで相場を解析し、動く可能性が高い瞬間だけエントリーします。ロンドンフィックスは、ロンドン時間の夕方に大口の売買を基準に為替の基準レートが決まる慣行で、売買が集中して方向が出やすい、というのがこのEAの発想です。
作者は損小利大型で、期待利得は4pips超と説明しています。バックテストの勝率は51.00%です。
履歴でわかる動き方
326取引の建玉は、公開された記録の時刻ですべて同じ7時台です。決済は建ててから8時間後が202本(62%)で、残りの124本はそれより早く、8時間を超えた取引はありません。同じ日に建つのは1本か2本(222日のうち1本が118日・2本が104日)で、2本のときは同じ向きだけなので両建てになりません。
設計どおり損小利大、期待値は約4.7pips
平均利益は537円、平均損失は427円で、利益は損失の約1.26倍です。損益分岐の勝率は44.3%で、実績の勝率49.08%はそれを約4.8ポイント上回ります。1取引あたりの期待値は46.51円で、0.01ロットではGBP/JPYが1pips動くと約10円なので約4.7pips相当です。商品ページの「期待利得4pips超」と合い、決済損益にはスプレッドの影響も含まれています。
GBP/JPYは英国の経済指標や日銀の動きで急に動きやすく、1取引あたり約4.7pipsと小さいので、スプレッドの小さい環境ほど有利です。
フォワード成績の実績
以下はシストレ.COMの商品ページに公開されているフォワードの成績です。23年11月からの326取引(9月29日時点)で、4つの管理番号(magic 1〜4)の合計です。すべて0.01ロット・GBPJPYで、含み損は含みません。
| 指標 | 数値 | 評価 |
|---|---|---|
| 総取引数(勝率) | 326(初回80)・49.08%(初回53.8%) | 商品ページの月平均は9.3回 |
| PF | 1.21(初回1.01) | 総利益85,966円÷総損失70,805円 |
| 収益 | +15,161円(初回+283円) | 決済損益 |
| 平均利益/平均損失 | 537円/427円(初回478円/548円) | 利益は損失の約1.26倍 |
| 決済損益の最大の下げ | 8,237円 | 収益の約54%(25年1月〜3月) |
magic別の差は大きい。収益の約8割は売り2本
買いが2本(magic 1と3)、売りが2本(magic 2と4)です。4本とも累計は黒字ですが、PFは1.01から2.04まで開きます。
| 管理番号 | 向き | 取引 | 勝率 | 平均利益/平均損失 | 損益 | PF |
|---|---|---|---|---|---|---|
| magic 1 | 買い | 80 | 53.8% | 478円/548円 | +283円 | 1.01 |
| magic 2 | 売り | 53 | 52.8% | 613円/336円 | +8,753円 | 2.04 |
| magic 3 | 買い | 113 | 47.8% | 490円/401円 | +2,822円 | 1.12 |
| magic 4 | 売り | 80 | 43.8% | 623円/411円 | +3,303円 | 1.18 |
magic 2(売り)は53取引でPF2.04・+8,753円と最も良く、初回に数えたmagic 1(買い)はPFが最も低い1.01でした。向きで分けると、売り2本は133取引で+12,056円(PF1.45)、買い2本は193取引で+3,105円(PF1.07)で、収益の約8割を売りが占めます。理由は公開されておらず、magic 2は53取引と少ないので、この高さが続くとは限りません。
決済損益の累計は、25年1月〜3月に8,237円下がった
下の図は、326取引の決済損益を決済順に足した累計です。25年1月16日の高値+20,115円から3月31日の+11,878円まで、約2カ月半で8,237円下がりました。その31取引は9勝22敗(勝率29.0%)です。25年11月20日に+19,743円まで戻しましたが、今は+15,161円で、高値からは4,954円下です。
下げは1回だけではなく、24年4月25日の高値から6,398円、24年11月8日の高値から4,107円下がった局面もありました。決済順の連敗は最大12回(24年5月3日〜21日・-4,365円)です。
989円は1本の最大損失と同じ金額で、累計の下げではありません。商品ページのRF15.33も989円で割った値で、最大の下げ8,237円で割ると1.8です。リスクは累計の下げで確かめてください。
年別では24年が山、26年はマイナス
損益は23年の+5,705円(23取引・11〜12月)、24年の+9,529円(121取引)をピークに、25年は+4,192円(143取引)へ細り、26年は-4,265円(39取引)です。PFは2.56、1.36、1.14、0.58と年ごとに下がりました。26年は勝ちの合計5,921円に対し負けの合計が10,186円です。
良い管理番号は年ごとに入れ替わる
管理番号別に年ごとの損益を並べると、いつも良い番号はありません。magic 4(売り)は24年に+4,745円で最大でしたが、26年は-2,640円です。26年は4本のうち3本がマイナスですが、39取引なので結論には早い段階です。
| 管理番号 | 23年 | 24年 | 25年 | 26年 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| magic 1(買い) | +1,589円 | +1,782円 | -2,131円 | -957円 | +283円 |
| magic 2(売り) | +3,150円 | +3,406円 | +2,892円 | -695円 | +8,753円 |
| magic 3(買い) | +993円 | -404円 | +2,206円 | +27円 | +2,822円 |
| magic 4(売り) | -27円 | +4,745円 | +1,225円 | -2,640円 | +3,303円 |
| 4本の合計 | +5,705円 | +9,529円 | +4,192円 | -4,265円 | +15,161円 |
成績の推移とKENの見解
当サイトはこのEAを5月26日の更新で一度検証しています。同じ指標で並べた結果が下の表です。
| 指標 | 初回(5月26日更新・magic 1だけ) | 今回(4本すべて) |
|---|---|---|
| 取引数 | 80 | 326 |
| 勝率 | 53.8% | 49.08% |
| 収益 | +283円 | +15,161円 |
| PF | 1.01 | 1.21 |
| 平均利益/平均損失 | 478円/548円 | 537円/427円 |
| 損益分岐の勝率との差 | 約0.3ポイント | 約4.8ポイント |
| 決済損益の最大の下げ | 当時は測っていなかった | 8,237円 |
| 直近90日 | +202円(3取引) | 0円(取引0回) |
| Fマガ総合評価 | ★2.0 | ★2.8 |
なぜ成績も評価も変わったのか
初回はmagic 1だけを数えていました。magic 1は4本の中でPFが最も低く、収益も最小です。残り3本を足すと、取引は80から326に、収益は+283円から+15,161円に増え、損大利小に見えた損益比(478円対548円)は損小利大(537円対427円)でした。
勝率は53.8%から49.08%へ下がりましたが、損益分岐の勝率との差は約0.3ポイントから約4.8ポイントへ広がり、PFは1.01から1.21へ上がりました。
KENの見解
初回レビューは、80取引・PF1.01を見て「データが80取引と少なく判断が難しい」「スプレッドコスト次第でマイナスに転落するリスクが高い」と書き、総合★2.0としました。外れたのは3点です。4本のうち1本だけを数えていたこと、損大利小に見えた損益比が4本では損小利大だったこと、スプレッドで消えると読んだ収益が実際は+15,161円だったことです。当たったのは、勝率でなくPFと損益比で読む注意と、80取引では判断できないという点でした。今回の課題は別にあります。最大の下げ8,237円、26年の-4,265円、収益の約8割が売り2本に偏っていることです。総合評価は2.0から2.8へ上げました。次回も同じ指標で追います。
5段階評価(総合★2.8)
KENが5つの軸で評価しました。根拠は数字で示します。初回の★2.0から2.8へ上げました。
| 評価軸 | 評点 | 根拠 |
|---|---|---|
| 収益性 | 2.5 | PF1.21・収益+15,161円。ただし26年はPF0.58 |
| 安定性 | 2.0 | 収益÷最大の下げは1.8(8,237円)・26年は-4,265円・高値+20,115円に戻っていない |
| リスク管理 | 3.5 | 最大損失989円・最大ポジション2・ナンピンなし・両建てなし。ただし累計の下げは8,237円 |
| 信頼性 | 2.5 | 326取引・2年超のフォワードを公開。直近90日の損益は0円(取引0回)。収益の約8割は売り2本 |
| コスパ | 3.5 | 無料版もあり、有料版は19,800円。0.01ロットの月平均約538円では回収に約3年 |
| 総合 | ★2.8 | 5軸の平均(2.5+2.0+3.5+2.5+3.5)÷5 |
評価できる点
- ✅ 326取引・2年超のフォワードが公開され、PF1.21・+15,161円と黒字
- ✅ 平均利益537円が平均損失427円を上回り、4つの管理番号とも累計は黒字
- ✅ 最大2ポジション・ナンピンなし・両建てなしで、1本の最大損失は989円
注意すべき点
- ⚠ 累計は25年1月〜3月に8,237円下がり、高値+20,115円には戻っていない
- ⚠ 26年は39取引で-4,265円(PF0.58)。4本のうち3本がマイナス
- ⚠ 収益の約8割は売り2本。買い2本は193取引で+3,105円(PF1.07)
運用シミュレーション
月別の損益は29カ月中16カ月がプラス、13カ月がマイナスで、0.01ロットで-3,836円から+5,712円まで振れました。半年から1年の単位で観察してください。
| ロット | 余裕を見た資金(最大の下げの3倍) | 月間の損益目安 | 過去の最大の下げ |
|---|---|---|---|
| 0.01ロット | 約2.5万円 | 約538円 | 8,237円 |
| 0.1ロット | 約25万円 | 約5,380円 | 82,370円 |
| 1.0ロット | 約247万円 | 約5.4万円 | 823,700円 |
金額は0.01ロットの決済損益を倍率で掛けた値です。月間の損益目安は、収益+15,161円を計測期間の約28.2カ月で割った平均です。
撤退条件の目安
- ✅ 累計のPFが1.0を割った場合(今は1.21、26年は0.58)
- ✅ 高値+20,115円からの下げが過去最大の8,237円を超えた場合(今は4,954円下)
- ✅ 累計の勝率が損益分岐の44.3%に近づいた場合(今は49.08%)
- ✅ 平均損失が平均利益を上回った場合(今は平均利益537円・平均損失427円)
一番の目安は、高値からの下げの大きさです。見直しラインを超えたら、ロットを下げるか続けるかを決め直してください。
London Fix Strategyの向き不向き
- 1日に1〜2本、保有が最長8時間の短期売買を観察できる
- 0.01ロットの小額で、管理番号別・年別のばらつきまで確かめたい
- 最大2ポジション・ナンピンなしの構成が好み
- 無料版で試してから判断したい
- 26年のように数カ月マイナスが続く局面に耐えられない
- 毎月の収益を安定して期待している(29カ月中13カ月がマイナス)
- 高値から8,237円下がる期間を待てない
- GBP/JPYの急変(英国指標・日銀介入)に精神的に耐えられない
始める前に確かめること
商品ページの特記事項はGMT+2/+3です。時間帯を決めて取引するEAなので、使うMT4のサーバ時刻が特記事項と合っているか確認してください。0.01ロットから動かし、決済損益の累計も自分で記録してください。
よくある質問(FAQ)
まとめと総評
London Fix Strategyは、GBP/JPYの5分足でロンドン時間に一撃を狙う短期EAです。シストレ.COMのフォワードで326取引・PF1.21・勝率49.08%・収益+15,161円(初回はPF1.01・+283円)を積みました。平均利益537円が平均損失427円を上回る損小利大で、最大2ポジション・ナンピンなし・両建てなしです。
ただし決済損益の累計は25年1月〜3月に8,237円下がり、高値+20,115円には戻っていません。26年は39取引で-4,265円、収益の約8割は売り2本です。Fマガの結論は総合★2.8(初回2.0)。1本ごとの損失の小ささでなく、累計の下げと管理番号別・年別の差を確かめてから判断してください。

編集長 KEN
ゴゴジャンで自作EAを出品しながら、売れ筋EAの公開フォワード成績を読み比べています。売る側と買う側の両方の目で、EAの良いところも弱いところも正直に書きます。
※本記事の成績数値は9月29日時点の公開データに基づきます。EAの成績は日々変動するため、最新の実績は販売元の商品ページでご確認ください。
この記事を読んだ方におすすめ
人気EAランキングはこちら →FX自動売買が初めての方へ
EAの選び方や始め方がわからない方は、まずは以下のガイドをご覧ください。厳選されたEAや無料で使えるプラットフォームを紹介しています。

